はじめに
従来油の含侵しているコンクリート床面への接着はきわめて困難とされ、完全に油層の除去をし、
さらに洗浄を行った後にプライマーを使い接着する方法が行われてきました。
オイルタックは、このわずらわしい油面処理をせず、あらかじめ油面床を洗浄入り水で表面を洗い
洗浄成分を除去後表面の水分を拭い、1/2量のセメントを混ぜるだけでスグ施工が可能です。
特徴
●内部に含まれている油分をオイルタックがブロックし強固に密着
●水溜りが無ければウールローラー・刷毛で施工でき速乾性なので工期短縮が可能
●上塗塗料は水性・油性・弱溶剤・強溶剤が使用可能
(無機系はP-Ⅱを使用後施工)
用途
●工場床の改装工事(マシン油・廃油・重油など)
●厨房床の改修工事(ラード・植物油・動物油など)
●食品工場床の改修工事(みりん・砂糖など)
容量・標準施工面積
3㎏ / 12㎡
15㎏ / 60㎡
(下地状態により大幅に変動する場合あり)
標準塗布量
250g/㎡
オイルタック物性・性能データ



試験体をマシン油・ガソリン・軽油・重油・植物油(なたね・ごま)動物油(ラード)に6ヶ月漬込後、オイルクリーナーで洗浄後テストを実施
●下地密着性

●オイルタックとの密着性

*1 水性塗料は膨潤の恐れあり、油性塗料脆弱塗膜を撤去してください
*2 各社推奨のプライマーが必要
*3 パイオニア化学工業製品P-Ⅱを使用後施工
施工要領
【オイルタックの施工】
●オイルクリーナーを撒きデッキブラシやワイヤーブラシで清掃します。
(洗い流す時に水が弾かれた場合はもう一度水が弾かれなくなるまで清掃してください)
●小分けしたオイルタックにポルトランドセメントを重量比1:1で混ぜウールローラーや刷毛で
塗布してください。
(水溜りが無ければ多少濡れていても施工可能)
養生
25℃時 : 1時間以上=使用量により変動あり
仕上施工
●アクリル・エポキシ・FRP・ウレタン系などは各メーカーのプライマーから施工してください。
●モルタル下地を作りたい場合やモルタルなどで不陸調整する場合はP-Ⅱを使用後施工してください。
*揮発性が高いのでマスク着用のうえ十分に換気をし、火気厳禁で施工してください。
施工上の注意
正常に乾燥すると黒くなりますが、養生中もしくは施工時に大量の水分があると過剰反応により白濁し
脆弱化するためその部分は必ず撤去してください。
油面改修工事は様々な状況が起こりうるため、別紙施工要領をご参照いただき不明な点はお気軽に
お問合せください。
取扱上の注意
保管温度は5℃以上40℃以下で保管してください。
直射日光を避けて、常温で保管してください。
落下・破損がないように、荷崩れ防止等の配慮をしてください。
河川・側溝などに絶対に破棄せず、産業廃棄物として各自治体の規定に沿って処分してください。
安全上の注意
目・皮膚などの接触を防止するために、保護めがね・保護手袋など着用してください。
目に入った場合は、清水で数分間洗浄し直ちに医師の診断を受けてください。
皮膚に付着した場合肌荒れを起こす事がありますので直ちに水洗いをしてください。
誤って飲み込んだ場合は多量の水を飲み吐き出した後、直ちに医師の診断を受けてください。